認知症について
現在は常に流れ続けて掴むことが出来ない。
今、今という取り留めの無い時間の流れを認知する為には想像が必要になる。
言い換えると
1.1.1...という不連続的瞬間が順序立った系列1.2.3...になる為には想像が必要になる。
(2本のペットボトルが目の前にあって、1個目のペットボトル、2個目のペットボトルという風に認知する為には、目線を移す時に1個目の先程まで存在したが、最早存在しなくなったペットボトルを想像することが必要になる)
(※因みに、想像する主体もまた、時間と同じく想像によって成立する)
そして、現在、現在、現在を整序して保存していく大きな器を「純粋過去」と呼ぶ。
現在の瞬間を純粋過去の器に収納していくことで、習慣は記憶になる。
その純粋過去に保存された個別の内容から解き放たれた未知のものが未来となる。
つまり①想像によって瞬間は連続性を持ち②その瞬間を純粋過去に収納することで記憶が形成され③その純粋過去の内容から未来が出来する。
認知症とはこれら①、②、③が失われた状態
※精神疾患全般において①、②、③は喪失されている?(精神疾患患者が時間を取り留め無い無秩序と捉えたことから)
atプラス30 老いにおける仮構
人間は唯一時間軸を意識して生きる生物
→唯一未来を意識する生物が故に唯一自殺をする生物になり得る
なので時間軸が消失した状態である認知症は自殺の危険因子とされていない
(認知症とうつを合併した時に自殺が発生する。認知症の症状は出るときと出ていない時があり、出ていない時にうつ状態になって自殺するのでは?)